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幹細胞とは体の修復や再生を行う細胞のことで、老化とともにその数が減っていきます。幹細胞の数が減ると老化が進んだり体の修復が遅れる、また老化細胞をうまく処理できずに慢性炎症の原因となるなどの影響が出ます。
実は人間の脂肪にはこの幹細胞の元となる細胞が多く含まれています。脂肪を採取し幹細胞の元となる細胞をうまく培養することにより新たに幹細胞を作ることが可能です。この培養された幹細胞は免疫を調整し炎症を抑える、成長因子を放出して組織の修復を図る、また新たに血管を作り血の流れをよくするなどの効果があります。
KYBクリニックでは栄養療法を基礎に再生医療の提案を行っております。幹細胞を培養し移植したあと、その効果をしっかりと享受できるかどうかは患者様ご本人の栄養状態に左右されます。幹細胞が体内で組織の修復や抗炎症作用を発揮するためには体の主要な構成成分であるタンパク質、あるいは細胞分裂にかかわる亜鉛やビタミンDが欠かせません。また体内に入った幹細胞の酸化を防ぐためにCoQ10等といった抗酸化作用のある栄養素も重要です。クリニックでは脂肪採取と同時に全身の栄養状態を採血で精査し、必要な栄養素を移植の日に備えてしっかりと摂取していただくことをお勧めしています。
通常、採取された幹細胞は保存や輸送中に多くの細胞の死滅し、その数が減少する傾向にあります。しかし、幹細胞治療においては、生存している細胞の存在が効果を発揮する上で不可欠です。このため、当院では、厚生労働省から認可を受けた国内の細胞培養加工施設(CPC)と提携し、高度な培養技術を用いて幹細胞を培養しています。この技術により、治療に用いる幹細胞は95%以上の高い生存率を維持し、活性が保たれています。
治療効果は、幹細胞の質と投与量に大きく左右されるため、優れた培養技術の適用は治療成功において極めて重要な要素です。
当院では、患者様の健康な幹細胞を採取し、将来の治療に備えて長期にわたり高品質な状態で保存します。これらの幹細胞は、マイナス196℃の極低温環境下であるタイムカプセルに保管され、その活性と品質を維持します。この冷凍保存技術により、幹細胞は培養された状態で保存され、患者様が治療を必要とする時には、即座に高品質な幹細胞治療を提供できます。
当院では、脂肪を採取するために吸引採取法とブロック採取法を採用しています。吸引採取法は細い吸引管を用いて脂肪を吸い取る方法です。この方法はごく小さな切開で済むため、身体への負担が少ないですが、ある程度の痛みを伴うことがあります。ブロック採取法は腹部の皮膚を数センチメートル切開して行います。ブロック採取法の特徴は痛みが少ないことです。どちらの採取方法も、患者様の不安を軽減するために局所麻酔を施しますので、安心して施術を受けていただけます。
脂肪採取は形成外科の専門医によって行われるため、安全してご利用いただけます。
近年、身体の中に長く炎症が残る「慢性炎症」が非常に多くの病気の原因となることが分かってきました。この慢性炎症によりガン、認知症、動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞、うつ病などの疾患リスクが高くなる可能性があります。また、慢性炎症は細胞の老化を早めることも分かってきました。この炎症を抑えることがアンチエイジング、健康増進、そして疾病予防にとって重要なカギとなります。
幹細胞は免疫応答に重要な役割を果たし炎症反応を調節します。点滴による投与により幹細胞が炎症を制御し免疫応答を調節することで、慢性炎症や自己免疫性疾患の改善が期待されます。
内臓は老化によって徐々に線維化しその機能が損なわれていきます。
幹細胞はその線維化を防ぐ効果があります。幹細胞の投与は線維化に関与する炎症性サイトカインの調節を行い、組織の正常な構造と機能を維持することが期待されます。
ヒトは老化によって徐々に動脈硬化が進み末梢の血流が悪くなっていきます。末梢の循環が悪くなると冷えや肩こりなど体調不良の原因になるだけでなく、傷が治りにくくなる、感染にかかりやすくなるなどの弊害が出てきます。幹細胞は血管内皮細胞の増殖と分化を促進するため血管新生を促進します。これにより血液循環の改善や酸素および栄養素の供給の向上が期待されます。
幹細胞移植は上の3つの効果を長い期間得られることが期待されます。移植された幹細胞はその大部分が肺でトラップされます。そこでマクロファージによるアポトーシスを受けることによって身体に良いとされる成分が放出されることが分かってきました。このアポトーシスは数か月にわたって行われるため、その期間上記のような作用が得られる可能性があります。
日本は世界で初めて再生医療に関する包括的な法律、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(通称:再生医療等安全性確保法)を制定しました。この法律は2014年に施行され、幹細胞治療を含む再生医療の安全性と品質を保証するための枠組みを設けています。
日本の医療機関では、幹細胞治療の種類に応じて1種から3種までの分類が存在します。1種は最も基本的なレベルの治療を、3種は最も高度な治療を提供します。この分類は、治療のリスクと技術的な複雑さに基づいています。第1種再生医療ではES細胞やiPS細胞など高リスクの治療が行われ、第2種では体性幹細胞など中リスク、第3種では加工した体細胞など低リスクの治療が提供されます。
当院は2種に分類され、高度な技術と安全性を兼ね備えた治療を提供しています。再生医療等安全性確保法に基づき、特定細胞加工物の製造や細胞培養加工に関する厳格な基準を満たし、医療機関としての責任を果たしています。
「慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」
第二種 計画番号 PB3230100
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