
ライナス・ポーリング博士※1によって提唱された分子整合栄養医学とは、身体の機能として備わっている生体恒常性(ホメオスターシス)を生かし、自然治癒力を利用した予防医学/治療医学のことです。
ヒトの身体は、タン白質・ビタミン・ミネラル・脂質・糖質などの栄養素で構成され機能しています。生体恒常性を維持するためには、代謝、すなわち分子の化学反応が適正に行われることが重要です。ところが、本来備わっている自然治癒力は、加齢・栄養失調・ストレス・感染症・腸内細菌叢(フローラ)の乱れなどにより低下してしまいます。
栄養素が持っている薬理学的な作用を利用することで自然治癒力を回復させ、病気の予防や健康増進を目指すのが分子整合栄養医学の考え方なのです。当院では栄養療法を医療と組み合わせ、病気の治療にあたっています。
※1 ライナス・ポーリング博士(米国 1901-1994)
1954年 ノーベル化学賞 受賞
1969年 ノーベル平和賞 受賞